インタビュー撮影でカメラマンが注意している5つのポイント

企業サイトや採用サイト、Webメディアなどで使われることの多い「インタビュー写真」。
今回は、普段から企業のインタビュー撮影を行っているカメラマンの視点から、撮影時にどのような点を意識しているのかをご紹介します。

ここでは、インタビュアー(質問する方)とインタビュイー(質問を受けて答える方)が向かい合い、着席して行う一般的なインタビューを想定しています。
基本的には、話しているインタビュイーを中心に撮影します。場合によってはインタビュアーの肩越しから撮影したり、インタビュアーを含めたカットを撮影したりすることもあります。
また、一見似ている「対談撮影」と「インタビュー撮影」では、求められる写真の雰囲気や構図も少し異なります。
使用目的を理解せずに撮影すると、記事の内容と写真の印象が合わなくなってしまうため、事前に写真の用途を確認しておくことが大切です。

1. 撮影場所

インタビュー写真では、被写体だけでなく「どこで撮影するか」も写真の印象を大きく左右します。
例えば同じオフィス内でも、会議室、執務スペース、エントランスなど、撮影場所によって写真から伝わる雰囲気は大きく変わります。
できれば、人物の後ろにある程度の奥行きが確保できる場所を選びます。
人物と背景の距離が取れると、背景を適度にぼかすことができ、人物を自然に引き立たせやすくなります。
反対に、人物のすぐ後ろが壁になっているような場所では、写真が平面的に見えたり、証明写真のような印象になってしまうことがあります。

また、撮影スペースにはカメラマンだけでなく、照明機材を設置するスペースも必要です。
そのため、可能であれば撮影前に部屋の広さやレイアウトを確認しておくと、当日の撮影がスムーズになります。
インタビューの内容や会社の雰囲気も考えながら、写真として見栄えがよく、なおかつインタビューを行いやすい場所を選ぶことが大切です。

2. 背景

インタビュー写真では、人物に目が行きがちですが、背景も非常に重要です。
背景に不要な物が写り込んでいると、人物の表情がよくても、写真全体が雑然とした印象になってしまいます。
例えば、

・段ボールや荷物
・ゴミ箱
・電源コード
・掲示物
・不要な椅子や机
・人物の頭から伸びて見える柱や観葉植物

などは、可能な範囲で撮影前に整理します。
一方で、すべてを片付けて背景を何もない状態にすればよいわけでもありません。
採用サイトであれば、オフィスの雰囲気が伝わる背景を入れた方が、その会社らしさを伝えられる場合があります。
企業ロゴや社内のデザイン、観葉植物などを背景に取り入れることで、人物写真でありながら企業の雰囲気を伝えることもできます。
重要なのは、「背景を見せる」のではなく、人物を引き立てながら必要な情報だけを背景に残すことです。

3. 照明

企業への出張撮影では、実際に撮影場所へ行ってみるまで照明環境が分からないことも少なくありません。
蛍光灯やLED照明、電球色の照明、ダウンライトなど、オフィスによって照明環境はさまざまです。

また、窓から自然光が入る部屋もあれば、外光がほとんど入らない会議室で撮影することもあります。
室内が十分明るく見えていても、そのまま撮影すれば人物がきれいに写るとは限りません。
例えば天井からの照明だけでは、目の周りや鼻の下に強い影が出てしまうことがあります。
そのため必要に応じて、ストロボなどの撮影用照明を追加して人物に適した光を作ります。

また、単純に明るくするだけではなく、人物の立体感を意識することも重要です。
部屋全体が均一に明るい環境では、人物にも均一に光が回り、写真全体が平面的な印象になる場合があります。
そこで、人物に当たる光の方向や強さを調整し、適度なハイライトとシャドーを作ることで、自然な立体感が出るようにしています。
背景に大きな窓がある場合や、室内照明と自然光の色が大きく異なる場合など、撮影環境に合わせて照明の色も調整します。
撮影場所ごとに条件が異なるため、その場の光を見ながら調整することが重要になります。

4. 姿勢

インタビューに慣れている方であれば自然な姿勢で話されることも多いのですが、初めてインタビューを受ける方の場合は、緊張によって姿勢が崩れることがあります。
例えば、
・背もたれに深くもたれかかってしまう
・猫背になる
・体が大きく斜めを向いてしまう
といったケースです。
もちろんインタビューそのものを妨げないことが最優先です。
撮影のために何度も姿勢を直してもらうと、会話の流れが止まり、表情まで硬くなってしまうことがあります。
そのため、多少の姿勢の崩れであれば、撮影位置や構図を調整して目立ちにくくすることもあります。
必要な場合だけ、インタビューの切れ目などで自然に姿勢を整えてもらいます。
また、Webサイトや記事制作時にトリミングしやすいよう、アップの写真だけではなく、少し広めの画角でも撮影しておくようにしています。

5. 目線

インタビュー写真では、目線も写真の印象を大きく左右します。
通常はカメラではなく、インタビュアーを見ながら話していただきます。
そのため、インタビュアーとカメラマンの位置関係も重要になります。
カメラから大きく離れた位置にインタビュアーがいると、顔が横を向きすぎてしまい、表情が見えにくくなる場合があります。
逆に、カメラの近くにインタビュアーがいると、自然な斜め方向の目線になり、表情も捉えやすくなります。

また、話している間ずっと視線が下がっていると、完成した写真では表情が分かりにくくなったり、意図せず自信がなさそうな印象になってしまうことがあります。
そのような場合は、インタビューの流れを妨げない範囲でインタビュアーの位置を調整したり、少し顔を上げてもらったりすることもあります。
取材中の自然な雰囲気を残しながら、最終的に記事で使用しやすい写真を撮影することがカメラマンの役割だと考えています。

まとめ: 自然なインタビュー写真にするために

インタビュー撮影では、単に話している人物を撮影するだけではありません。
記事の内容や写真の使用目的を考えながら、

・どこで撮影するか
・背景に何を入れるか
・どのような光を作るか
・どの位置から撮影するか
・どの表情を残すか
などを、その場で判断しながら撮影しています。
特に企業サイトや採用サイトでは、写真から受ける人物の印象が、そのまま会社の印象につながることもあります。
インタビューを受ける方が自然に話せる雰囲気を大切にしながら、その方らしさや仕事への姿勢が伝わる写真を残すことを心がけています。

トリニティーフォトでは企業インタビュー、採用サイト、Webメディアなどのインタビュー撮影にも対応しています。

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